hantas's blog

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OneDrive->ownCloud

Officeを購入した際,OneDrive(旧SkyDrive)との連携機能があったため,安易な気持ちでOneDriveを利用し始めました。レポートデータやマウスのデータ等はすべてここでクラウド化しています。
しかし,頻繁に起こる同期エラー(によって毎回出てくるエラーポップアップ),頻繁に起こる同期エラー(によって作成される重複データの数々),使いにくいWindows8.1用"アプリ"(なぜデスクトップクライアントがインストールできないのか),同期の遅いWindows8.1用アプリ,そしてLinuxではなかなか扱いにくい……。
大体以上の理由により,オンラインストレージを移行することにしました。

ownCloud

以前から知ってはいたのですが,今回本格的にownCloudを利用することにしました。
ownCloudとはオープンソースで開発されているオンラインストレージのソフトウェア一式のことです。
ownCloud.org
あくまで提供されているのはソフトウェアだけなので自前でサーバーを用意する必要はありますが,基本的に無料で利用できます。

今回は眠っていたサーバーを引き出してきました。
OSはUbuntu Server 12.04 LTS
こいつにownCloudを導入し,ノートPCや自宅のデスクトップから利用できるようにしました。

サーバーへの導入

今回は最新版であるownCloud8.1.0を導入します。
サーバーに必要なソフトウェアは,Apache2,PHP5.4以降,MySQL5.xです。
Ubuntu Serverの場合はOSのセットアップ時にまとめてインストールしておくのが手っ取り早いかと思います。

次のサイトが便利でした。
容量無制限のプライベートなDropBox環境を構築できるownCloud環境の構築手順をメモ
このサイトではサーバーソフトウェアを展開し,好きなディレクトリに配置するだけで導入が完了する方法を採用しています。
僕もこの手法を採用しました。
他にも,最近ではリポジトリに登録されているので楽々インストールができるみたいですが,未検証です。

クライアントの導入

公式サイトにクライアントのインストール方法がまとめてあります。
https://software.opensuse.org/download/package?project=isv:ownCloud:desktop&package=owncloud-client
各自適切なコマンドで簡単に導入をすることができます。
その後,設定画面の一般→一般設定 から自動起動するように設定しておきました。

Windowsへの導入はもっと簡単です。
公式サイトからパッケージをダウンロードし,そのままインストールするだけです。
WindowsLinuxの場合は,接続先サーバー,ユーザーを設定するだけで自動的に同期が始まりました。

モバイル

さて,パソコンで同期できるのはもちろんですが,モバイルでも使えるのがownCloudの特徴の一つです,が……
普段はiPhoneのDocumentsというアプリを用いているので,せっかくならownCloud専用アプリではなく,こちらでまとめて利用したいと思いました。

管理者アカウントからownCloudに接続して「設定」アイコンをクリックするとWebDAV用のURLを確認することができます。
自分の場合は"http://ドメイン/remote.php/webdav/"でした。
多くのファイラーはWebDAVに対応していると思われるので,これで一安心かと思います。

まとめ

ownCloudを利用し始めて2週間が立とうとしていますが,特に問題もなく稼働してくれています。
何より,一般的なクラウドサービスより高速に通信できている気がするので非常に満足しています。
怖いのは真夏の気温ですね(電気代は気にしない方針で)

次回記事では,今回触れなかったドメインについてまとめる予定です。

○参考
容量無制限のプライベートなDropBox環境を構築できるownCloud環境の構築手順をメモ